未来につながる理想の英語教育

過去問の出来が良くないのですが…

この時期になりますと、帰国子女枠受験で既に合格を勝ち取っている生徒が出てきております。これからが最後の追込みとなる4科目受験の生徒にとっては羨ましい話ですよね。そんな受験生に私も心を鬼にして「クリスマスケーキを食べても、除夜の鐘を聞いても合格は勝ち取れない、そんな暇があったら漢字を覚えろ、歴史を覚えろ、算数の問題を解け!」と怒鳴っています(苦笑)。 さて、その4科目受験生の保護者から、「過去問の出来が良くありません。志望校との相性が悪いのでしょうか?志望校を変更すべきでしょうか…」という相談がありました。 過去問のとらえ方は人によって様々です。 「偏差値が届いていなくても過去問との相性が良ければ受かる可能性は高い。実際に子供は、偏差値は低かったのですが、相性がよかったから受験をしてみたところ、なんとか合格しました。」というような声がサイト上でも見受けられます。 確かに、このような方は0ではないでしょう。とはいえ、では、これらの方が「偏差値は十分届いていましたが過去問との相性が悪く受験をしませんでした。」という選択をするでしょうか。 国語でいえば物語文と説明文、算数でいえば途中式を必要とする、しない、など各校傾向が全く違います。この傾向の違いによって志望校を決めるということはもちろんございます。しかし、既にある程度絞った志望校を年末のこの時期にきて過去問の結果が悪いからといって変更するという考えはいかがなものでしょう。過去問ができないとがっかりする気持ちはわかりますが、「課題が発見できてよかった、対策をしよう」と前向きにとらえ最後まで志望校に向かって勉強をする、こちらのほうが大切です。 相性が良かったから受かった、相性が悪かったから落ちたではありません。 「ご縁がありました…」これは幼稚園受験、小学校受験までです。 受かった人は落ちた人よりも勉強をした、ただそれだけの話です。 残り後わずか。手洗い、うがい、マスク…体調管理に注意して頑張りましょう!