未来につながる理想の英語教育

塾は何年生から?

「中学受験を検討しておりますが塾は何年生から行かせるべきでしょうか?」

 今回は、帰国子女枠受験ではなく一般受験を検討している保護者からの質問です。 「1年生から通わせました。」という方もいれば「5年生になる2月からです。」というご家庭も。こればかりはお子様のタイプによりますので一概に「〇年生からが良い」とは言えません。 よく言われるのが4年生になる2月(受験塾は2月が新学期の始まりです)ですね。 ちなみに1年生から通塾したお子様も、5年生からと答えたお子様も御三家といわれている学校に通っております。

 さて、「いつから」?という問いに対する私の考えですが、4年生冬期講習前(4年生の10月ごろ)。 そして5年生新学期(4年生の2月)に当塾の上位20%が在籍するクラスに入る。という流れです。 「4年生の秋に入塾して翌年2月に上位20%クラスに入るなんて、もともとできるお子様だけの話ですよ…。」 勘違いしないで頂きたいのは、入塾は秋で良いと言いましたが、勉強をするのもその時期からと言っている訳ではありません。中学受験の基本であります「漢字」「ことわざ」「四字熟語」「計算問題」「一行問題」「白地図」は通塾前に学習させておきたいところです。 「だったら、遅くと4年の初め(2月)からから塾に行かせた方が良いのでは…。」確かに塾に行かせた方が楽ですよね、親としては。ただ、一緒に勉強することにより子供の得意分野や苦手な部分という傾向が見えてきます。これが肝心。 5年生、6年生ともなると親と一緒に勉強という時間がなかなか取れません。親としてやれることはせいぜい大量に配布されるプリントのファイリング位…。ただ、傾向をつかんでいるとそこが伸びているか、改善されているのかテストを見ればすぐに判ります。 私の友人は、子供が1年生から4年生の秋に塾に入るまで、自身で毎日計算問題を50問作成しておりました。市販のドリルでは間違えたところの反復ができませんが、彼自身が作成しますので間違えた問題はもちろんのこと、ミスを起こしやすい数字を何度も入れ込み苦手意識をなくすというアレンジができたようです。また、この問題集ノートが親子の交換日記のような役目も果たしたとのこと。結果、子供は算数が好きになり、そして得意になり受験時に算数には困らなかったようです。 友人同様に、塾が4年生に教えることはご自宅でもできるというのが私の考えです。だから、あわてて通塾するよりも4年生のうちは子供とのコミュニケーションをとりながら受験勉強を楽しんだらどうですかということ。5年生になったら楽しむなんて余裕はなくなるでしょうから…(苦笑)。

 参考までに、その友人に「受験時にもっとしておけばよかった点は?」を聞いたところ、「本をもっと読ませておけば…」「漢字をもう少し丁寧に…」などいろいろと出てきましたが、「塾にもっと早くから行かせておけば…」とは思ったことは無いとのことでした。