未来につながる理想の英語教育

英語習得のための、遠回りのようで遠回りでない近道 ~その2~

こんにちは。 さて、前回の答え、お分かりになりましたでしょうか。 今回は、ストレートアンサーに入る前に1つ例え話をしてみたいと思います。 少し長いように見えますが割にスラッと読み切れるかと思いますので、 まずはちょっと目を通してみてください。 文章をより読みやすくするため、便宜上、 話の主人公を「あなた」としていますが、 お子さんの将来像として捉えてお読みいただくと イメージしやすいかもしれません。 バックグラウンド & シチュエーション: 中学生 / 高校生の頃から英語が得意で周りの人よりできていたあなたは、 将来の海外勤務を夢見て、英会話スクールに4年間通い続けていました。 そして、憧れのアメリカ合衆国への転勤が決定し渡米。 赴任先での仕事にも慣れてきたある日、 アメリカ人の同僚とレストランでランチをしたときのことです。 ストーリー: 最初の5分でサーバーがオーダーを取りに来ます。 少し緊張気味のあなたでしたが、 日本の英会話教室でバッチリ覚えてきたフレーズを使いこなして無事にクリア。 そこへ、少しほっとしようとするあなたに同僚が質問を投げかけてきました。 どうやら日本と米国の違いについて大変興味があるようで、 あなたの意見を聞きたがっています。 質問の内容が英会話レッスンのディスカッションで扱ったものと 似ていることに気付いたあなたは、 レッスンで習った答え方を思い出しながら返答しました。 その結果、とりあえず大意は通じたようで一安心。 しかし、同僚はあなたの回答にどうも満足していない様子。 ここまでたったの2分。 質問の仕方が変わり次から次へとさらに問いかけられます。 必死に答えようと何とか頑張ってトライするのですが結果はイマイチ・・・。 10分経って食事が運ばれてきました。 「食べるときくらいは〜♪」 と少し気を緩めて楽しく食べようとするあなたですが、 あなたの意見に興味津々の同僚は、先ほどの会話を再びし始めました。 考えながらでちゃんと食べられないまま25分が経過し、 頭はフル回転で迷走し続けて少し疲れ気味のあなた。 食後のコーヒータイム5分間ですが、 さすがに同僚も聞き疲れたようで黙ってしまっています。 この空気を何とか変えようとフランクな会話でも持ち掛けたいあなたですが、 こんなシチュエーションは教科書に載っていませんでしたし、 先生からも教わっていません。 「どうしようっ・・・!」と思いながら 単語が頭の中をグルグル回っています。 思いつきで口から出てきた単語はすべて日本語の順番。 同僚は首を傾げて明らかに困った顔をしています。 適切な文が思いつかないどころか、 いつもなら簡単に作れる英文でさえもうまく出てきません。 その後、結局何も話せず仕舞いで、 会計を済ませレストランから出てきてしまいました。 いかがでしょう? 「大げさだな〜」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、 実際に十分起こり得るシナリオかと思います。 実を言いますと、これは私が以前教えていた 生徒(ビジネスマン)の体験談を文章化したものです。 つまり、実際にあった出来事なのです。 さて、ではお聞きします。 このランチであなたが同僚と共有した計40分間、 果たして、あなたは「英会話ができた」「英語が話せた」 と言えるのでしょうか。 これがあなたの思い描く、英会話(?)をしている 未来のあなたの姿なのでしょうか。 答えは・・・、言うまでもありませんね。 では一体どうしてこうなってしまうのでしょうか? Why? How come?? How so??? (英会話を習得しようと、みなさん本当に一生懸命努力しているのに・・・) 続きは次回。 また一緒に考えていきましょう。 次回はいよいよ本題に入っていきます。 長い前置きをお読みいただきありがとうございました。