未来につながる理想の英語教育

知っ得!ボキャブラリー(vol.1):3000語で85%を知る!

この記事は結婚により退社したロペス愛先生が書いたものです。

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長文がすらすら分かるようになるためのボキャブラリーってどれぐらいあればいいの? 英語学習者がふと思う疑問です。 英語の長文を読んでも読んでも知らない単語は次々に出てきます。それもそのはず!世界的に有名なOxfordの辞書にはなんと17万1,475語もの言葉が掲載されています。その中にはもはや廃れた言葉が47,156 wordsも入っているようですが。 ボキャブラリー対策、みなさんはどのように勉強されていますか? 辞書を食べる!? 枕にしてみる!? 一般的な文書の85%程度が理解できるために必要なボキャブラリーは約3,000と言われています。17万語からすれば意外と少ないですね。実際に文章読解では、内容の90-95%が分かれば理解可能だと言われているので、85%が理解できるという3,000語は、ほぼそれに近いものといえます。 辞書編纂でも有名なOxford 大学が選んだ3,000 語のリストは「Oxford 3000」としてコーパスと呼ばれるテキストデータベースにまとめられ、コンピュータからも閲覧することができます。 これらは、70人以上の専門家が広い分野から選ばれたテキストの中で、使用頻度が高い単語・日常的によく使われている単語から選んだものです。   Oxford 3000については以下のURLを参照してください。 http://www.oxfordlearnersdictionaries.com/about/oxford3000   Oxford 3000のPDF版リストが以下から入手可能です。 http://www.spellingbeemorocco.org/uploads/9/8/3/6/9836076/the_oxford_3000.pdf   3000中いくつ知っているか試してみて下さい☆実は既に知っている単語が多いのではないでしょうか? さて、85%の理解度をどうとらえるか。1,000語の文章を読んだときに150語分が「あやふや」ということですが、この150の穴を考えながら読む作業は、しんどい作業になるかもしれません。そもそも3,000語はゴールではなくスタート。もちろん「どこから始めたらいいものやら(ため息)」とういう方には良い指針ですが、自分がよく目にする分野のボキャブラリーをやはり、こつこつと増やしていく必要はあるわけです。   ここで、おススメのサイト! http://testyourvocab.com/ このサイトでは自分の理解語彙がどれだけあるのか数字を見ることが可能です。このテストを受けた方達のデータを基に、大人のネイティブスピーカーは20,000-35,000words, 留学経験のある非ネイティブスピーカーは10,000words, 一般的な非ネイティブスピーカーは4,500wordsという統計が出ています。(http://testyourvocab.com/blog/2013-05-10-Summary-of-results) ネイティブスピーカーレベルになるには長い道のりがありますが、まずは自分の立ち位置と目指す目標が見えるとどれくらいのペースで走れば良いか見えてくることでしょう! ボキャブラリー力があれば読むことが面白くなることは間違いなし。さらなる語彙レベルアップのために、まずは今のスタート地点の確認にご活用されることをおススメいたします☆   ちなみに「実用英語検定(英検)」で使用される語彙の範囲は、各級それぞれ次のようになっています。上記のサイトの統計と比べると日本の検定の特徴を表す数字で興味深いですね。 1級:1万~1万5000語 準1級:7500語~8000語 2級:約5000語 準2級:約3600語 3級:約2100語 4級:約1300語 5級:約600語 次回はボキャブラリー強化のTipsをご紹介していきたいと思います。